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『新憲法草案』なるもの人権感覚~サンゴ破壊は止められるのか?

自民党の『新憲法草案』なるものの環境権規定はこんな感じ。

(国の環境保全の責務)
第25条の二 国は、国民が良好な環境の恵沢を享受することができるようにその保全に努めなければならない。

ん?イメージていた環境権とはほど遠い条文では?
私たちがここちよい環境を手にするのではなく、国が保全に努めるということ。国の判断なら一般的な環境破壊も行われる可能性はある。国に責務を果たせ!と抗議しても私たちに認められた権利ではないから、大型開発や国家プロジェクトによる環境破壊で「良好な環境の恵沢を享受すること」ができなくなった事実やそのようなおそれを指摘していかなければならないのでかなり予防的な権利行使にはならない。環境保護で頑張っている人や環境権侵害と闘っているひとたちの味方になってくれるのか僕には疑問だ。

じゃぁ、12条・13条あたりはどうなるのか見てみますか。

(国民の責務)
第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、保持しなければならない。国民は、これを濫用してはならないのであって、自由及び権利は責任及び義務が伴うことを自覚しつつ、常に公益及び公の秩序に反しないように自由を享受し、権利を行使する責務を負う。

(個人の尊重等)
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利については、公益の及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

色つけたところが内容的変更です。
私たちが平穏で暮らすためにここちいい環境を手にすることはまさに、「生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利」だろうと思う。が、この『新憲法草案』なるものでは「公益の及び公の秩序に反しない限り」と釘を国民にさしているのだ。もともとは「公共の福祉に反しない限り」という条文であった。

12条・13条の「公共の福祉」とは、人権という概念そのものに当然に内在する限界があるということの表明と考えられており、コトバだけが一人歩きすることが懸念されてきた。人権の内在的限界とは①他人の生命・健康を害する行為と排除、②他人の人間としての尊厳を傷つける行為の排除、③人権と人権とが衝突する場合の相互調整、を意味するという(参考;浦部法穂『憲法学教室』日本評論社)。

「公益」や「公の秩序」というコトバは「公共の福祉」以上に個人を超えた全体の利益・全体の秩序という臭いがプンプンする。どんな人権規定を憲法が持っていてもこのコトバで抑制するということではないだろうか。

つまり、
個人の権利は全体の利益や秩序に従属すべきもの
というのが自民党の“人権感覚”なのだろう。

国民の環境権規定を設けたとしてもこの公益及び公の秩序という名目で権力や社会的強者に握りつぶされることになりかねない。

現に日米安保、日米同盟を最優先にしてサンゴを壊すわ、基地を押し付けるわ、カネで自治体を買うわ…と憲法を無視・破壊し、人権や地方自治をないがしろにしている連中のいう新しい人権、新しい憲法なんぞ、時代錯誤もはなはなしいものなのではないだろうか。こんな≪新しい≫ものを待っていても現状を変えることはできないでしょう。

憲法が個人主義を認めたから戦後の日本社会は権利ばっか主張し義務を果たしていないと。そういう考えにたっての『新憲法草案』なるものの“人権感覚”だと思う。はたしてこの考え方、そのままうなずいていいのだろうか?次のエントリーで考えて見たい。

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